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JRが国鉄と呼ばれていた「ちょっと昔」に戻ってカズ少年が鉄道の旅へご案内
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名寄本線は北の大地の偉大なるローカル線だ。

629Dはそこを進み、名寄市郊外へとどんどん離れていく。


さて、交換設備と駅舎を持つ上名寄駅を出て線路際の家を数件見送ると、

目の前に一気に緑のじゅうたんが広がった。

風になびくその一面の緑が大きく波立つ景色がとても綺麗だった。


この辺りからは北海道ならではの広大な農地が広がる。きっとジャガイモ畑だ。

ポツリポツリと家が建っており、真っ黒なビニールハウスがある。


629Dはやがて少しずつスピードを落とし始めた。

17:30過ぎ。時刻表を見る限りではそろそろ矢文駅に到着する頃なのだが、

駅らしいものは全く見えてこない。気動車はますますスピードダウン。

え・・・。えぇ?。

板をフラットに敷いて並べた広めの作業台のようなものの隣りに、

ついに停車してしまった。車両の長さピッタリの木の台。

百歩譲ってウッドデッキの様と言えなくもないが、これが矢文駅?これ駅?

本気で疑ってしまうような「駅」の姿だった。

でもよく見ると電柱のようなものが立っていて、錆び付いた駅名標がある。

そして青地に白文字で「やぶみ」と書かれていた。

その電柱の上の方に裸電球が光っている、そんな駅だった。


カルチャーショックというか、ビックリ新発見の矢文駅を出て、

629D単行気動車はさらに進み始めた。

駅の周りもそうだったが、景色は畑と黒いビニールハウスのオンパレード、

目を上げると鳶のような鳥と鳩が飛んでいるのが見える。

北の大地の8月は17:30ではまだまだ明るい。

僕は引続きこの土地ならではの景色を堪能しながら旅を続けていった。



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名寄本線629Dがキハ22一両きりで名寄駅を出発した。

ここから始まる名寄本線は興部駅までの約70kmにわたりひたすら東進。

そしてオホーツク海沿岸に出てからは海沿いを下るようにして紋別駅、

サロマ湖北端の街、中湧別駅へと進む路線だ。


この日の629Dは32人の乗客を乗せてスタートした。

改札開始時には数名だったのにあれよあれよと人数が増えてきて、

ローカル線にしてはかなりいい感じでのスタートだと思った。


ところで、名寄駅を出てから5分ほど経過すると、もう町から離れた雰囲気に。

シロツメクサと思われる花が一面に咲いている草原があり、

やがて向こうの道路が近づき、併走するようになった頃に中名寄駅に着いた。


中名寄駅は白く塗られたプレハブ作りの駅舎が田舎らしい雰囲気で素敵だ。

こじんまりしてはいるが、上下線が分かれて列車交換ができる駅だ。


そうして中名寄駅を出ると今度はレンゲ畑、ジャガイモ畑・・・またレンゲ畑。

家はまばらにしかなくてとてものどかな風景の中を走っていると、

先ほどからの幹線道路が近づいたり離れたりを繰り返していく。

そうしているうちに上名寄駅に到着した。


上名寄駅も上り線と下り線が別れていて列車交換ができる駅だ。

しかも、ここは上下線のいずれにも駅舎(片方は待合室か?)がある。

上り側はプレハブ造り、下り側は木造の建物だった。

この駅までは都市から離れていないからか、それなりに駅らしい駅だ。

しかし、この先にちょっとビックリな、初めて見る光景が続くのである。



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出発時刻が近づいてきて、再び車両に乗った直後にもうひとつ、

名寄本線629Dが出発する時刻が近づき、扉がガラガラと音を立てて閉まった。

その瞬間、すごく懐かしいものを僕は目にした。

さっきまで扉が戸袋に入っていた時には気づかなかったのだが、

扉の窓に「手で開けてください」 という文字が。


あれはちょっと昔、この時から6年前になる。

初めて特急に乗って旅をした石川県への旅の続き。

金沢駅で七尾線に乗換えた時のキハ20系の扉にあった文字だ。

誰が書いたのか(国鉄職員でしょうけど)わからない手書きの文字。

なつかしさが一気に込み上げてきた瞬間だった。


そんなノスタルジーに浸る僕を乗せて名寄本線鈍行629D、いよいよ出発。

17:15分である。



初めて乗る特急!雷鳥号の旅「加賀・能登」その5 を参照
 
名寄駅の改札を抜け、ホームに入った僕は左側へと真っすぐに向かった。

長い間一人ぼっちで待たせていた自転車の輪行袋を迎えに行くためだ。


何事もなかったかのように柱からほどき、肩にかけて、名寄本線ホームに直行。
CCF20090717_00002.jpg

ところで、タブレット。 

と言っても、薬やビタミン剤の粒のことを言っているわけではない。

上の写真の駅員さんが手に持っているワイヤーをリング状にしたような道具で、

昔はローカル線の単線区間ならどこででも見られたほどごく一般的な道具、

とはいえ鉄道の近代化に伴って急速に姿を消していった、鉄道遺産だ。


その姿をここで再び見られるとは正直言って思ってもいなかった。

こうして、あらためて「正統派ローカル線」であることを認識し、車内へ。

そして、木造の床を歩いて軽快な靴音を響かせながら、

4人がけボックスシートに輪行袋の自転車をもって場所を確保した。

自分のすぐそばに輪行袋を置いておけることにちょっと喜びを感じた。


それにしてもこのキハ22、味わい深い車両だ。

1両で走るので当然ながら両運転台車両、そしてトイレもついている。


時刻は夕方5時を回ったところ。出発まではあと少しある。

真夏だから暗くなってくるにはまだまだ早い時刻だ。

時間を持て余すように、僕はもう一度外に出て車両を眺めた。

なんだかすごく親しみがわく、単行型気動車なのだ。

ちなみに、キハ22型という車両は、キハ20系の寒冷地仕様車でデッキつき。

そのパワーアップ版がキハ52型という、兄弟関係にあたる。

※千葉県のいすみ鉄道で現役の姿を見られるのがキハ52
 
約50分間の列車待ちの時間つぶしのため改札を出て外を眺めたが、

名寄駅は昨夜の雰囲気とはまるで違っていた。


なんだか深夜2時のあの景色はまるで幻想だったような、

そして、あのとき僕は本当に雪見だいふくを自販機で買って食べたのだろうか、

しかも大胆にも全く見知らぬ人に両替をお願いしたりしたのだろうか?

なんて、思えるほど、全然違う場所のような感じがしてならなかった。


ところで、駅のベンチでぼんやりしていた僕の目に、妙な看板が映った。

それは全くと言っていいほど根拠に欠ける自信たっぷりの看板、

「ラーメンは北へ行くほどうまい!」というラーメン屋さんの看板だった。

言ってみれば、日本中のほとんどの場所よりはうまいラーメンだが、

稚内のラーメン屋にはちょっと勝てないという敗北宣言・・・なわけないか。

でも、インパクトだけはかなり強烈だった。


さて、時間を持て余した僕は、駅前にある名寄ストアという店に入って、

ミルクキャラメルとNOISEというお菓子を買ってきた。

待合室でそれをバリバリと食べつくし、牛乳を飲んで時を過ごした。


そうしてついに待ち設けた629Dの改札が始まった。

待っていた利用者は数名の雰囲気だったが、僕が予想していたより多かった。





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プロフィール
HN:
smilykaz
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1970/12/19
職業:
ステッカー製作
趣味:
国内鉄道旅行
自己紹介:

けっして後ろ向きの性格ではないが、
昭和の国鉄風情をこよなく愛し、
ちょっと昔なつかしいもの好き。
古いものを大切にする・・・のかも。
思い出の品、焼いもアイス、ラムネ
昭和の香り漂う鉄道旅行、愛好家。

昔風情いっぱいの日本昭和村がある岐阜県美濃加茂市に近い坂祝に本籍地がある。偶然。長良川鉄道やJR高山本線・太多線など鉄道の要所に加え、ちょっと前まであった坂祝セメント貨物など、鉄分もいろいろある所だ。

現在は、日本海側のある街でイラストやデザイン表札の仕事をしている。
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