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JRが国鉄と呼ばれていた「ちょっと昔」に戻ってカズ少年が鉄道の旅へご案内
中興部駅での様子をもう少し・・・。

この駅の駅名標を見ると名寄側の矢印に沿って「西興部」と表示されている。

「あれ、さっき停まった六興駅がない!」

それだけでなく紋別方面の表記も「宇津」となっている。

「あ、時刻表に載っている班渓駅がない!!」 というように、

時刻表には載っているものの正式な駅でない? という駅がいくつか存在した。


さて、629Dは中興部駅を18:32に出発した。

下り坂の線路上を軽快に走っていくキハ22単行気動車。

薄暗くなってきた沿線の農場に乳牛たちの姿が浮かび、 後方へと流れていく。

どんどん暗くなり駅ごとの個性が見分けにくくなる中、班渓駅・宇津駅・北興駅と、

木造のさびれた駅が続く。(と、ひとからげにするのがつらいが。)


目に入ったのは大きな牛舎と河原牧場という文字。

そうしてやがて民家が急に増えてきて、開けた街に入った。

駅とその周辺の街明かりが僕らを招いている様だった。

ついにオホーツク海沿岸の町、興部駅に到着したのだ。


町の中心駅の割に、たった1分の停車で慌ただしかったが、

何とか下車印とスタンプを確保することができた。



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ローカル線の鈍行の旅は本当に面白い。

特急で次々と通過する旅では気づかないような風景がいっぱいあり、

ほんの些細な偶然のシチュエーションが脳裏に焼き付いて印象に残る。


上興部駅は何の変哲もないトタン屋根の木造駅。典型的な田舎の駅だ。

それでも恐らく20Wくらいしかない薄暗い電球に照らされた駅名標は、

筆書きのようで風情たっぷり。前言撤回、貴重な田舎駅だ。


さて、旅の記録を見る限り、このあたりからは風景の記録が曖昧になっている。

それもそのはずで、もう夕方6時を回り、風景を見るにはかなり暗い。

でもその分、駅に着くとその印象をちょこちょこ書き留めている。


次の駅は西興部駅。

下川駅ほどではないが、丸太や木くずの山が駅のすぐそばの、

ちょっと広い土地に積み上げられていてフォークリフトが暗い中働いている。

いくらか町が近づいてきたのだろうか。

そう思ったが、また列車が動き出すとのどかな景色へと変わる。


そして、六興駅。

またここに、板敷ホームだけの駅が登場。

ふと時刻表を見ると、営業キロ数が書かれていない。どういうことだろう?

最初から降りる人をあまり想定していないということだろうか。


列車は徐々に山の中に入り込んでいく感じがした。

先ほどまでの、草原やジャガイモ畑のような景色とは明らかに違った雰囲気。

夕暮れのほの暗さが、一気に夜になったかのような感じがした。

でも、そんな線路のカーブの先を見つめていると、 列車用の信号機が見えた。

そこは中興部駅だった。 18:27着。

まさに山の中の秘境駅という感じ。(暗さも手伝ってそう感じるのだろうけど。)

面白いことに上下の各ホームが向かい合っておらず、ずれて設置されていた。

各ホームの端と端が線路上の通路で結ばれ、行き来することができる。

そこを渡るとき、上り列車の目の前を通ることになった。

そう、ここで上り名寄行き656D列車との交換が行われるのだ。

車両はキハ40 230。こちら(上り)が先に出発する。


僕の乗ってきた629Dはまだ時間があるので駅のスタンプと下車印GETへ。

改札の左側手前にはポイント切り替えの手動のレバーが4台並んでいた。

「こんな光景、近々消えるんやろなぁ」と思いながらそれを 見つめ感傷に浸った。



中興部の特産の一つが「牛の放牧!」 つっこみすぎか・・・・。


こうしている間に上り列車が出発。

そして僕が乗る629Dが1分後、5分停車の末に出発した。


名寄本線を東へ東へと進んできた629Dの旅も、

あと少しでオホーツク海沿いに出る。

今度は南東方向へとまっすぐ進むことになるが、その興部まではあと少しだ。



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プロフィール
HN:
smilykaz
年齢:
41
性別:
男性
誕生日:
1970/12/19
職業:
ステッカー製作
趣味:
国内鉄道旅行
自己紹介:

けっして後ろ向きの性格ではないが、
昭和の国鉄風情をこよなく愛し、
ちょっと昔なつかしいもの好き。
古いものを大切にする・・・のかも。
思い出の品、焼いもアイス、ラムネ
昭和の香り漂う鉄道旅行、愛好家。

昔風情いっぱいの日本昭和村がある岐阜県美濃加茂市に近い坂祝に本籍地がある。偶然。長良川鉄道やJR高山本線・太多線など鉄道の要所に加え、ちょっと前まであった坂祝セメント貨物など、鉄分もいろいろある所だ。

現在は、日本海側のある街でイラストやデザイン表札の仕事をしている。
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