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JRが国鉄と呼ばれていた「ちょっと昔」に戻ってカズ少年が鉄道の旅へご案内
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さて、先ほどまでただ黙々と本を読んでいた隣りの乗客。

僕がスタンプGETから席に戻った時には、本を読み終えてボーっとしていた。

そして、「どこまで行くんですか?」と、尋ねられた。

そういえば、さっき鶴岡で降りたおじさんともそんな会話したよな。

そんなことを思いつつも「北海道一周するんです」と答え、少し話した。

この方は酒田の短大の学生さんで下宿生活しているらしい。

そして今回は帰省でご実家がある弘前に向かうところだという。

そして棚の上を見ると、この人の持ち物であるテニスラケットがにあったが、

ちょうどインカレが終わったところで、ようやく遅い夏休みが始まるのだとか。

ちなみに僕はこのインカレという言葉をこの時初めて知った。


時間は着々と過ぎて行き、その人が降りる弘前に近づいた。

食べかけの箱入チョコを僕にくれて、その人は去っていった。

こうして僕の隣の座席は空席のまま最後の時を迎えることになった。

青森までの約30分間、漆黒の夜空を眺めながら過ごし、

その間に乗り換えの準備も整えていった。


大阪から青森。

1040kmという、在来線昼行列車最長の距離を走破した。

もちろん走ったのは僕ではないが。

その間、お隣の乗客が4人。こんな経験はその後も一度もない。

おそらく、これからもないかもしれない。


青森駅が目前だ。大阪からの白鳥号の旅はここで終わる。

それでも旅そのものは始まったばかり。目的地到着は明朝である。

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列車は夕闇の酒田駅に到着した。はず。

実はこの時間帯には少し疲れが出ておりぼんやり気味でよく覚えていないのだ。

そして、いつの間にか隣りに4人目の乗客が乗ってきたのだが、

そのことにまったく気付きもせず窓の外を見ていた。

起きていたという記憶さえない。なんということだ。


つまり、気づかなかったと言う通り、その4人目の乗客はそのまま通路側に着席。

全く違和感なく座られたので僕は窓側の席にそのままになってしまった。

こうしてすっかり成り行きで窓際の席をゲットしてしまった僕だが、

不可抗力と言うことで、しかもお隣さんもご納得の上(?)ということで。


そんなことを知ってか知らずか特急白鳥号は酒田駅を出発、さらに北を目指した。

時刻表によると次の停車駅は羽後本荘駅である。

しかし、それよりまだ手前の象潟駅になぜか停車した。

この辺りからの記憶は鮮明に残っている。

時刻表に載っていないので客扱いはないがゆっくり景色を見られてよかった。

濃い夕闇が覆ってくる中、筆書き風かつ木製の駅名標に裸電球が照らしている。

ローカル色たっぷりの雰囲気にすっかり見入ってしまった。


白鳥号は出発し、羽後本荘の手前で寝台特急日本海とすれ違った。

そして秋田駅が近づいた頃、僕は再び駅スタンプを求めて体がうずき出した。

そして本能のままにスタンプ帖を手に改札を目指すことにした。

さっきまでは通路側だったので出やすかったがこの度は「ちょっと失礼します」

そう言って席を立ってタラップへ。

こうしてここで降りる客より先に階段と通路を駆け抜け、

スタンプをゲットして帰ってきた。

この駅の停車時間2分。よくやったものだと思う。


席に戻ってきた時、相変わらずお隣の乗客は通路側に座っていた。

ホッとしたような、何だか悪いような・・・。


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新潟から乗車してきたおじさんは気さくないいおじさんだった。

一緒にシートを回転させてくれたあと色々と話しかけてくれた。

「君、学生さん?この先どこまで行くの?」

「あ、今高3なんですけど北海道を一周しようと思ってるんです」

「あ、そう?へぇ、リッチだねぇ。でも疲れるでしょう?」

「いえいえ、電車は大好きですから・・・・」

と、そんな会話をしながら白鳥号は進んだ。


窓の外ではさっきより太陽が傾いてきた海がよく見えていて、

車内放送でもそのことについての案内が流れた。

「ただいま車窓に見えますのが笹川流れでございます」

初めて聞く名前に、「いったい何が流れているんだ?」と頓珍漢な疑問。

よくわからないまま、きれいな景色だけ楽しんだ。

列車は新潟県から山形県へ。東北地方突入である。


さて鶴岡駅に着き、先のおじさんは比較的短距離の利用で降りていったが、

降りる直前にブルーベリーガムを数枚くれた。


白鳥号は鶴岡を出発したがお隣の席は空いたまま。

僕は再び窓側の席に詰めて座り、車窓を眺めた。

時刻は18:30を回っており、余目駅を過ぎるともう日暮れ。

朝から続いてきたこの列車の旅が終盤に入ったとあらためて感じた。

列車は夕闇の酒田駅に到着した。
さて、荷物おばさんが去り、再び空席になったお隣の席。

今度は第3の乗客が来るのだろうか・・・?・・・・?

しかしやがて扉が閉まり特急白鳥は出発。しばらく入口を見ていたが誰も来ない。

そう、嬉しいことにこの長岡から新潟までは隣の席が空席だったのだ。

僕は喜んで窓側に座ることにした。


長岡の駅を出ると一気に周囲が明るくなった。窓の外はまだ十分景色を楽しめる。

その後、東三条、新津にはそれぞれ1分以下の停車時間しかなかったが、

そのあとの新潟には4分停車することになっている。

それは新潟駅で進行方向が逆になる白鳥号ならではのもので、

ほとんどの乗客がシートを回転させるために設けられた時間だ。


しかし僕は進行方向が変わるということを完璧なまでに忘れていた。

それで、新潟駅停車と同時に駅スタンプを求め列車を飛び降りてしまった。

でもなかなかスタンプが見つからない。すでに2分経過。残り2分しかない。

乗り遅れたらいっかんの終わりだ。

下車印だけはGETできたからまあいいか。と、撤収。


白鳥号に戻ってきてみると、僕の席を除いてすべてがさっきとは逆を向いていた。

しかも、新しいお隣の乗客がそこにやってきて、後ろ向きのまま座ろうとしている。

さすがにそんなのんきな乗り方はいやなので、お願いしてまわすことにした。

こうして、みんなと同じように前を向いて座り、のんきなおじさんとの旅が始まった。


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白鳥号が到着した直江津は2分停車だ。

そして、お隣の眉間ジワ乗客はついにこの駅で降りていった。


これで、座席の雰囲気がかなり変わるだろう。

発車のベルがなり、あわよくばしばらく空席の時間もあるかもしれないな。

そんな期待が高まり出した頃、いっぱいの荷物を抱えたおばさんが、

汗を拭き拭きふうふう言いながらやってきて、こう言った。

「お隣、私なんですが、ちょっといいですか」

「・・・・・あ、どうぞどうぞ」

落胆と沈黙と愛想笑いが同時に出てきた不思議な瞬間だった。


それでも何事もなかったように特急白鳥は走り出す。

荷物いっぱいのおばさんは棚の上にたくさんの荷物を置いたが、

それでもなお身の回りに荷物いっぱいだった(直江津で何を買ってきたのやら)。

ちなみに「おばさん」というのは当時の僕の感覚によるもので、

実際には現在の僕よりほんの少し上くらいかもしれない。


この度もその人の指定券に書かれた文字が見えたので行先がわかった。

わずかに長岡駅までの乗車らしい。新幹線乗り換えだろうか。

直江津から長岡はたったの50分の距離。あっという間に時間が経つだろう。

そう思ってのんびり構え、車窓を眺めた。


しばらくしてあたりが急に暗くなった。

と言っても、まだ15時半過ぎ。日没にはまだまだ早い。

それは上越新幹線の高架と交差するような形で長岡駅に

近づいてそのまま駅の建物にもぐりこんだ時だった。


隣りのおばさんはボーとしていたのか、あわてて降りる準備を始めたのだが、

荷物を降ろすのに必死でなぜか僕も一緒に手伝うはめに・・・。

そして両手いっぱいの荷物を手に「すみません、すみません」といいながら、

車内の通路を進むおばさんの声が、タラップに出るまで聞こえていた。
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プロフィール
HN:
smilykaz
年齢:
47
性別:
男性
誕生日:
1970/12/19
職業:
ステッカー製作
趣味:
国内鉄道旅行
自己紹介:

けっして後ろ向きの性格ではないが、
昭和の国鉄風情をこよなく愛し、
ちょっと昔なつかしいもの好き。
古いものを大切にする・・・のかも。
思い出の品、焼いもアイス、ラムネ
昭和の香り漂う鉄道旅行、愛好家。

昔風情いっぱいの日本昭和村がある岐阜県美濃加茂市に近い坂祝に本籍地がある。偶然。長良川鉄道やJR高山本線・太多線など鉄道の要所に加え、ちょっと前まであった坂祝セメント貨物など、鉄分もいろいろある所だ。

現在は、日本海側のある街でイラストやデザイン表札の仕事をしている。
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