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JRが国鉄と呼ばれていた「ちょっと昔」に戻ってカズ少年が鉄道の旅へご案内
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自転車で松江駅に到着した僕は、急いで自転車を分解し、輪行袋に詰め込んだ。

肩にその大きな荷物を掛けて窓口に行き、大社行きの切符を購入した。



9時47分、出雲市行きの221Dディーゼル列車は走り出した。

この日も爽やかな、空がすごく高くみえる快晴の天気だった。

最初の停車駅、乃木駅を出て少し行くと目の前に宍道湖が広がった。

静かな湖面を眺めていたが、ちょっと遠ざかっていった頃に玉造温泉に着いた。


この、~温泉という駅名を聞くのがすごく久し振りの感じがした。

思い出すと、小学校6年生の時の北陸・能登旅行で通った2つの駅、

芦原温泉駅と加賀温泉駅以来、僕にとって ちょっと昔聞いた響きだと思う。

(ちなみに、直前の合宿旅行で行った城崎温泉駅は当時「城崎駅」だった。)


話は再び旅行の様子に戻るが、玉造温泉駅を出ると線路は再び宍道湖畔へ。

シーズンには“しじみ漁”が盛んな湖に沿って心地よい景色の中を進む。

その穏やかな水面を眺める風景は宍道駅のすぐ手前まで続く。

やがて湖が見えなくなり、替わってちょっと遠くに出雲空港が見えてきた。

列車は松江市から斐川町に入り、荘原駅、直江駅に止まり、出雲市内へ。

すると一畑電鉄の線路が合流・平行し、10時31分、定刻通りに出雲市に着いた。

221Dはここ、出雲市で終点なのですべての乗客が順番に列車を降りてゆく。


さて、今回遠回りしてまで乗りたいと思った大社線。

この時すでに第3次廃止対象路線として承認が下り、存続期間が秒読み状態。

というわけでどうしてもこの機会に乗っておきたかったのだ。


次の大社線151Dはホームに停まっていたが、出発までには22分の余裕がある。

その時間に、ちょっと昔のまだ立体高架になっていない出雲市駅を散策した。

そしてその後、単行気動車が待つ大社線ホームへ。




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松江駅のホームに降り立って、のどが渇いたので自販機に近づいた。

しかしその自販機には6本すべて同じ品目、「二十世紀梨ドリンク」と書かれ、

JRのオリジナルブランドのジュースのようだった。

「めっちゃおもしろいぞ、松江駅!」 そうつぶやきはしたものの、

炭酸ジュースを飲みたかった僕は階段を降りて改札を出てコーラを買って飲んだ。


さて、お世話になる藤田さんの家に行こうかな。

そう言って輪行袋をおろし、自転車を組み立て始めた。



藤田さんの家までのんびり自転車で地図を見ながらむかった。

とてもわかりやすい場所だったので迷うことなく到着できた。
 

初めてお会いする藤田さんご夫妻はとても優しい老夫婦で、温かく迎えてくれた。


翌朝、おいしい朝食と果物たっぷりの デザートをいただいいて満腹。

これから自転車で走るには、ちょっと食べすぎの感じで出発の準備を始めた。

準備・・・とは、大社線に乗って大社駅そして日御碕へ ミニ旅行に行く準備だ。
 
自転車に乗ってまずは松江駅に向かった。


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僕は、爽やかな風吹く境線のおさかな列車を降りて、到着した米子駅で真っ先に

「みどりの窓口」を探し始め、そこに向かった。

まずはこの当日の急行だいせんの指定券を、変更しないといけないからだ。

というのも、
先日の「島前旅行」が延期になった“あの”寝坊のため、

予定が一日ずれてしまい、明日向かうことになっている大社線をあきらめるか、

あるいは指定券を一日ずらして明日の指定券に変更するかしかなかったからだ。


と言うわけで、まず窓口で駅員さんに空席状況を尋ねてみた。

「この切符を変更したいんですけど、明日の急行だいせん号に座席ありますか?」

すると、まったく問題なく、しかも窓側の席を取ることが出来た。


      (よく見ると、まだ国鉄の図柄の用紙が使われています)

こうして気をよくして、胸をなでおろしつつ今夜の宿泊地松江に向かった。

ちなみにそこも、隠岐の親友の紹介で一泊お世話になるお宅だ。


というわけで、米子から松江までの短い鉄道旅行が始まる。

米子駅を出発したディーゼル車は単行ではなく、ちゃんとした?列車。

車窓の景色を眺めながら、爽やかな快晴の山陰の空気を吸った。

やがて鳥取県からお隣の島根県に入ると安来駅に到着する。

こじんまりした田舎の駅で、安来節は全国的に有名だ。


しばらく列車はのんびりと運転し、国道9号線と平行し松江市に入る。

やがて山陰本線は高架区間に入り、いくつか線路のポイントに揺られ、

きれいな高架駅舎の松江駅に着いた。

「そうそう、ここだけ山陰本線では“ちょっと別世界”のような駅だった」

と、一年ぶりに訪れた松江駅の風景に納得した。

            参照:(山陰の小京都へ 夜行急行だいせん5号の旅




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約2時間半。隠岐汽船フェリーの船旅は飛ぶように過ぎた。

昨年は夕方に七類港に到着する便だったが、今年はまだ昼に本土到着。

ちょっとゆったりした気分で輪行袋を開け、
自転車を組み立てて走り出した。

そして今年もあの強烈な坂を登り、境水道大橋を渡って境港駅へ滑り込んだ。


境港駅に到着した僕は、またすぐに自転車を解体した。20分も乗っていないが。

輪行袋を担いで改札を通り、ホームに上がってみると思わず「うわっ!」と一言。



そこには予想外のペイントが車体一面に施されたキハ40がいた!

全体が、魚、魚、魚、ぎょ! おさかな列車。(1両だけど)

でも不思議なもので、見慣れてくるとかわいい。少なくとも鬼太郎列車よりは・・・。


そんな単行気動車キハ40が、心地よい風吹くのどかな弓ヶ浜を走り、

僕の旅行に久し振りの「
鉄道の味わい」を取り戻させてくれた。

おさかなヘッドマーク




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無事に島前・西ノ島の観光旅行を終えた翌日、隠岐の島を離れる日がきた。

「旅行」という言葉があまり馴染まないくらい長い旅行だったから、

引越しに似た変な気分だった。親友とも別れの時だ。

「来月引越しやったら、今度会うのは大阪に帰ってからやな」

そう言って僕は2階の乗船口からフェリーおき に乗り込んだ。

夏の終わり。カラーテープが所々でヒラヒラしている。

それでもお盆休みが終わって数日経っていたからか人影はあまり多くなく、

ひっそりとした船出となった。



乗降口があがり、固定ロープを船に巻き上げるとすぐ、じわじわ船は岸を離れた。

さよなら、隠岐の島。時間に取り残された「ちょっと昔の風景」。



おき西郷港を見るのもこれで最後かな。そんなことを思いながら上の方を見ると、

帰れ、竹島われらのもとへ!という、さらに遠くに思いを馳せる看板があった。

さすがに実感はわかないが、竹島は当時の隠岐郡五箇村の一部で、

現在隠岐の島町の一部だとのことだ。


最後の最後にちょっとしたうんちくを蓄えて隠岐の島とさよならした。

じわじわ岸から離れていたフェリーは大きな汽笛と共にエンジン音をうならせ、

力強く前に進み出した。西郷湾の外に出るところまでは比較的ゆっくり。

その後ろから勢いあるエンジン音が。高速船マリンスターだ。

音がだんだん大きくなりフェリーを追い抜いていった。


その後、フェリーもどんどん進み、まっしぐらに七類港に向かっていった。



 

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プロフィール
HN:
smilykaz
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1970/12/19
職業:
ステッカー製作
趣味:
国内鉄道旅行
自己紹介:

けっして後ろ向きの性格ではないが、
昭和の国鉄風情をこよなく愛し、
ちょっと昔なつかしいもの好き。
古いものを大切にする・・・のかも。
思い出の品、焼いもアイス、ラムネ
昭和の香り漂う鉄道旅行、愛好家。

昔風情いっぱいの日本昭和村がある岐阜県美濃加茂市に近い坂祝に本籍地がある。偶然。長良川鉄道やJR高山本線・太多線など鉄道の要所に加え、ちょっと前まであった坂祝セメント貨物など、鉄分もいろいろある所だ。

現在は、日本海側のある街でイラストやデザイン表札の仕事をしている。
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