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JRが国鉄と呼ばれていた「ちょっと昔」に戻ってカズ少年が鉄道の旅へご案内
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初めて特急に乗っていった能登旅行から半年が過ぎた頃、

6歳年上の(高校生の)姉がこんな事を言い出した。



「あんたは連れてってもらったけど、

お姉ちゃんは電車で旅行なんか行ったことないわ。

なんか不公平やと思わん?」



確かに姉はそれまでず~っと箱入りだったのだ。

「そんなこと知ったこっちゃない」と思ったものの、

先の姉の一言が発端となって、

「それじゃぁ、カズと一緒に行ってみるか」と事が運び、

棚ボタ式でぼくも再び旅行にいけることになったのである。

ただし、「前回と同じ列車で行った方が安心やな」

と言われ、その段取りで進めることになった。



それからというもの、新しい時刻表を買い、調べまくった。

北陸本線のページだけブヨブヨになるほど。

そして、計画と策略を練り始めた。



そう、僕にはひとつのねらいがあったのだ。

本当は、親父が言う (前回と同じ) 雷鳥15号ではなく、

その次にくる雷鳥17号に乗りたかったのである。

それは青いラインが特徴の 583系電車を使用しているからだ。



そして当日の京都駅。前回と同様、みどりの窓口で僕は言った。

「雷鳥15号の指定席2枚ありますか?

禁煙席がいいんですけど・・・」


あえて禁煙席と言ったのは他でもない、

切符が取れないことを願ってのことだったのだ。



しかしそんな願い虚しく、禁煙席に十分の空席あり。

親父の意向どおり、雷鳥15号での旅行となった。

もちろん、そうと決まればそれはそれで楽しまなくては!
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1982年1月1日。

金沢駅にやって来たのは普通の485系の「白鳥」ではなく、

運転台上の前照灯が2連の、485系1500番台だった。

僕は絶叫した。曇り空など吹き飛ばすほどに。

「これな、前は北海道で走ってたやつやで。

めっちゃ珍しいねんで。うわぁすっげぇ」

知っている限りのうんちくを並べ立てて興奮を表現した。



大満足のうちに白鳥に乗り込んだ僕たちは金沢を後にし、

列車は帰りの線路を進んでいった。

どこからか、僕はすっかり眠っていたらしい。

目が覚めたのは湖西線の終わりのほう、

トンネルが立て続けにあるあたりだ。


「なんか耳がブオーンってなるなぁ」

「それやったらつばを飲み込んでみぃ」

そんな会話をしているうちに東海道本線と合流した。

山科の駅名版が窓の外を飛ぶようにながれ、

やがて列車はスピードを落として京都に到着した。



夕方6時をまわり、もう真っ暗だ。

最後にタラップのところで記念写真を撮り、

静かに走り去る485系1500番台のレアな白鳥を見送った。



僕たちは帰りを急ぎ、跨線橋を渡って近鉄線乗り場に向かった。


1981年12月31日。

僕は生まれて初めて「紅白歌合戦」を見ない大晦日を過ごした。

廊下に出ただけで、しんしんと凍みるような寒さだ。

もちろん部屋の中はストーブを焚いている。

そして、やかんを載せて湯を沸かしている。

火をつけるマッチが置いてあったが「北陸電力」と書かれていた。



「おばちゃん、七尾は関西電力とちゃうんやなぁ」

そう言うと「そうよ。北陸だからね。でも関西電力ってなつかしいわぁ」

と笑った。

おばさんも大阪の守口市にいたことがあったのだ。




あくる朝、外は小雪がちらつきあまり経験したことのないお天気。

北陸地方では(冬は特に)「弁当忘れても傘忘れるな」というくらい、

天気が変わりやすく、毎日のように崩れるらしい。

それでも天気予報では今日このあとゆっくり回復するとの事。



さあ、能登旅行もいよいよ帰りの日だ。


七尾駅で切符を購入した。

急行「能登路」に乗り、金沢からは特急「白鳥」の旅だ。

ここでの初体験は、「硬券」の急行券。


(  ほぼ原寸大!)

それを珍しそうに見つめながら改札を入る。

すると、目の前の急行を見て

「うわぁ、この急行、ヘッドマークついてる!」

そう。立派な絵入りヘッドマークつき急行なのだ。



急行だったからか金沢までの時間はやけに短く感じた。

ホームを渡り、「白鳥」がやってくるはずのところへ。

するとそこにやってきたのは特急「加越」だった。



「あっ、そうかぁ。この間、白鳥の前に加越とすれ違ったもんな。」

自分の中で一人で納得しながら「加越」の写真を撮り、

出発を見送り、次に来る「白鳥」を待った。



ついにやってきた白鳥号は予想と違っていた。
走り出した343D列車は金沢運転所の横を走ってゆく。

ここは北陸特急の休憩所的な車両基地だ。

特急「北越」や寝台特急「北陸」の姿もある。



ところで、僕にはひとつの心配があった。

京都で切符を買ったとき、

特急券と乗車券がひとつになったものを購入したため、

金沢から先の乗車券がないことに気付いていたからだ。

(初めて乗る特急!雷鳥号の旅「加賀・能登」その1参照)



「七尾線の切符、どこで買うたらええんやろぅ?」

そんな心配を知ってか知らずか車掌さんが近づいてきた。

といっても、いろいろな人と立ち話しながら・・・・

「あっ、車掌さんが切符売ってはる!」



こうして、これまた生まれて初めての車内販売切符を購入した。

羽咋を過ぎるころにはもう外は夕闇に包まれ始めた。



相席になったおばあさんは大きな荷物を持って

親しげに話しかけてくれたが、

羽咋の次の駅、千路で降りていかれた。



すっかり暗くなった窓の外をぼ~っと眺めていると良川についた。

駅名板を照らす裸電球がやけに哀愁を漂わせている。

そしてそこから3つ目の駅が目的地、七尾だ。



到着して乗客すべてが改札を出るのを待って、

最後に僕たちは改札に向かった。

「なんで待つんやろ?」

心の中で僕は思ったが親父は切符を駅員に見せながら言った。

「すみません。この子、今回はじめての鉄道旅行なんです。

記念にこの切符もらえませんか?」

駅員さんは「あまり人に言わないでくださいね」

といって「無効」印を押してくれた。



外はすっかり暗くなり雪もチラチラしている。

「富美子おばさん、待ってるかな」

そう言ってタクシーに乗り込んだ。

僕の初めての長距離旅行一日目はこうして終わった。
ついに金沢駅に到着した。

まだ高架になる前の古ぼけた、いやとても味わいのあるホームだ。



列車を降りるとすぐ隣りの線路に

名古屋から来た「しらさぎ」が入ってきた。

さらにその隣りには上野から「はくたか」がすでに到着している。

(かなりボケています。小学生が撮った写真ですから・・・)

(はくたか号はボンネット車でもすでに絵入りヘッドマークだった)

とにかく初めて見る特急列車の数々に、

ぼくのテンションはピークに達していた。



しかし、目的地はここ金沢ではない。

乗り換えに20分もあったはずの時間があとわずかになっていた。

「七尾線に乗り換えやな。急いで行こう!」

親父にそう言われ、慌しく跨線橋をわたった。



南側へと移動し、改札口に向かって左に目をやると、

あの独特のエンジン音を響かせて、

キハ20型気動車が留まっていた。



そこには2つの見慣れないものがあった。

まず、ホーム番号。

今まで見た駅は大抵、1番線、2番線、とホームに番号がついていた。

例外的に、大阪駅の「環状1番」とか京都駅の「山陰1番」

といった類のものは知っていたが、
ここ、金沢駅の七尾線ホームは       

「0A」(ゼロエー)と「0B」なのだ。
                                                                   
まず数字の「0」が使われている驚きとアルファベットが出てくる驚き。

かなりの衝撃だった。



次に驚いたのはキハ20の扉の前に立ったときだ。

「あれ、これ開かへんわ・・・・」

そう、僕はうまれて初めて「手動扉」の列車を見たのだ。

しかもよくみると、窓のところにお世辞にもきれいとは言えない字で

自動ではありません。手でお開けください

と、書かれているではないか。

赤いペンキの手書き文字に哀愁を感じつつ、

「へぇ~っ。こんなん走ってんねんなぁ」。

ものすごいショックだった。

そんな驚きも覚めやらぬ中、343D列車は走り出した。


遠くに雷鳥15号が回送されるのを待っている姿が見えた。
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プロフィール
HN:
smilykaz
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1970/12/19
職業:
ステッカー製作
趣味:
国内鉄道旅行
自己紹介:

けっして後ろ向きの性格ではないが、
昭和の国鉄風情をこよなく愛し、
ちょっと昔なつかしいもの好き。
古いものを大切にする・・・のかも。
思い出の品、焼いもアイス、ラムネ
昭和の香り漂う鉄道旅行、愛好家。

昔風情いっぱいの日本昭和村がある岐阜県美濃加茂市に近い坂祝に本籍地がある。偶然。長良川鉄道やJR高山本線・太多線など鉄道の要所に加え、ちょっと前まであった坂祝セメント貨物など、鉄分もいろいろある所だ。

現在は、日本海側のある街でイラストやデザイン表札の仕事をしている。
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